「観光地?住宅地? いいえ、軽井沢は別荘地」

「軽井沢は観光地」と思っている人も多いようですが、130余年の歴史ある避暑地、別荘地です。歴史を見れば、ホテルの滞在も避暑地としての長期滞在客であり、1泊2日で駆け巡る観光地とはまったく違うことがわかります。今も、観光客が見て回る観光名所や旧跡は多くはありません。

町のアンケート調査でも、町外アンケート結果では「軽井沢へ行った目的は」の質問に「自然や景観を楽しむ」が68.8%、「のんびり保養を楽しむ」が54%と言う結果が出ています。

別荘文化とは

では「別荘文化って何?」と思う人もいるでしょう。それは身近なところにあります。

「パン」「ジャム」「西洋料理」など、まだ日本では食べたことが無かった人も多い明治の時代から軽井沢にはありました。軽井沢彫の家具も軽井沢ならではの独特のデザインがあり、今も大切に使われています。西洋人が伝えた文化は別荘の人々に伝わり、建築、芸術と様々な分野に影響を与えました。そうした文化があったから作家、詩人、学者たちなど著名人が軽井沢に別荘を持つようになり、別荘のコミュニティが作られていったのです。歴史が育んだ軽井沢独特の別荘文化はこれからも守りつたえられなければなりません。

A.C.ショーのルーツ、洋館・和館別荘の原風景など、貴重な写真や資料を掲載した限定本
「軽井沢の文化遺産&資料集」は軽井沢図書館で見ることができる。

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